Tactile Sharing System
- 概要
皮膚の振動に基づいて触覚の共有を目指します.センサから得た触覚情報を基に同じ皮膚振動を起こすように提示することで同じ触覚に変換します.
- 背景
触感はモノの形状から得ているのではなく,モノを触ったときに生じる皮膚の変形や振動から得ています.そのため,触る条件によっては,同じモノを触っても異なる触覚を得てしまいます.そこで,触覚の共有をすることで,触覚を伝えるときの認識の違いをなくすことにつながります.
- 研究の成果
私たちは,研究室で開発されたセンサを基に皮膚振動を用いて触覚を共有するシステムを構築しました.これは,企業と協力して改良し,商品化されています.
- 特徴
この研究室で開発された薄く柔軟なセンサを用いることで,装着者の触覚を損なうことなく皮膚の振動が測定でき,適切な処理を行うことで,リアルタイムで同じ感覚を共有することができます.
- 研究の未来
この触覚共有の技術はヒト-ヒトの場合だけでなくヒト-ロボットやヒト-モノの場合にも応用ができると考えられます.例えば,ヒトの触覚情報に応じてロボットを制御することや,ヒトが使用するモノに触覚機能を加えてヒトの能力を拡張できる可能性があります.
Project members: 竹川康利,石田隆也
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